こんにちは、ギド(@GuidoKoiSpanish)です。
皆さん、コモエスタン?
今日はスペイン語でお悔やみの言葉をご紹介します。こういう表現ってあまり使う場面がないので後回しになりがちなんですが、いざというのために知ってたほうがいいと思います。僕自身、お悔やみの言葉をあまり意識して勉強して来なかったので、お葬式の時に戸惑った経験があります。皆さんが同じような目に遭わないようにネイティブが使うフレーズを厳選しました。一つだけでも知っておけば、きっと相手の悲しみに少しは寄り添えると思います。
Lo siento mucho|ご愁傷様です、とても残念です
とりあえず、このお悔やみの言葉は確実に覚えておいた方がいいかと思います。
ロ シエント ムーチョ
sientoは「私は感じる」という意味なので、故人が亡くなったことに対して深い悲しみを感じています、という相手への共感を示す表現です。謝罪を表すLo siento「ごめんなさい、すみません」と合わせて覚えておきましょう。
ご愁傷様です。
今日は来てくれてありがとな。母さんも天国で喜んでるよ。
Mis condolencias|お悔やみ申し上げます
普段は使わないけど、お葬式関連で覚えておきたい教養単語、condolenciaを使った表現です。
ミス コンドレンシアス
condolenciaは「お悔み、弔意(ちょうい)」という意味で、故人の死を悼(いた)みとむらう哀悼の気持ちを示す単語です。複数形になっているので、故人への色々な想いを巡らせながら哀悼するニュアンスになっています。もちろん単数形でMi condolenciaという言い方も可能ですが、複数形の方がやはり気持ちがこもってる感じがしますし、現実的な使い方かなと思います。複数形Mis condolenciasで覚えておきましょう。
いや実は祖父は先月亡くなったんですよ。90歳でした。
それはお悔やみ申し上げます。おつらくないですか?
fallecerは「亡くなる、逝去する」という意味です。morirは「死ぬ」と言う意味で、人の死について話すときは不謹慎な場合もあるので注意してください。
Mis (más) sinceras condolencias|心よりお悔やみ申し上げます
Mis condolenciasでも哀悼の気持ちを十分に伝えることはできますが、故人に対して特に強い思い入れがある場合は、sinceroという形容詞を使えばニュアンスにより奥行きを持たせることができます。
ミス シィンセラス コンドレンシィアス
sinceroは「誠実な、率直な、心からの」という意味です。そして、más(もっとたくさんの)をプラスすればよりあなたの故人を思う気持ちは大きくなります。
ミス マス シィンセラス コンドレンシィアス
ちょっと長くて発音しにくいかもしれませんが、一語一語に魂を込めて発音するイメージで2、3回練習すれば、口が慣れてくると思います。
Mi más sentido pésame|お悔やみ申し上げます
今度はpésameという単語をつかった表現です。
ミス マス センティード ぺサメ
pésameは「お悔やみ、哀悼」という意味で、sentido pésameで「哀悼の念」という意味です。
さっきの感覚でいくと複数形でも大丈夫かと思ったのですが、ネイティブいわく、Mis más sentidos pésamesは発音しにくいし聞いたことがないということでした。複数形にできない代わりにmás(もっとたくさんの)で補ってるので悲しみの気持ちは十分相手に伝わるそうです。
Es una pérdida enorme|とても大切な人を亡くしました
エス ウナ ペルディダ エノルメ
女性名詞pérdidaは「喪失・紛失」、enormeは「巨大な・莫大な」という意味です。彼の死が非常に大きな喪失であるというニュアンスの表現です。pérdidaは物を失うことにも使えますし、人の死に対しても用いることができます。
- sentir la pérdida de 〈人〉
「〜の死を悼む」 - pérdidas humanas
「(災害などの)人的被害」
Seguro está en paz|彼はきっと心穏やかですよ
セグーロ エスタ エン パス
estar en pazは「平和である、安らかである」という意味。Seguroで「きっと」という確信のニュアンスがプラスされています。亡くなったあと故人が穏やかなんて誰にもわかるはずありませんが、こうやって力強く言ってもらえると心の支えになると思います。僕も立て続けに身内に不幸があったので、ご遺族の気持ちがよくわかりますが、こういう言葉がすごい慰めになるんですよね。
じいちゃんは後悔のない人生だったかな。
そうに決まってるさ。きっと心穏やかに天国から俺たちのこと見てるぜ。
Que descanse en paz|ご冥福をお祈りします
ちょっとおまけです。この表現は遺族に対してではなく、故人に対して向けられるお悔やみ言葉です。このフレーズが彫られている墓跡もあるくらい大切な表現です。
ケ デスカンセ エン パス
decansar en pazは「安らかに眠る」という意味。願望を表すQueがあるので、死者が安らかに眠れるように祈るニュアンスです。略してQ.D.E.Pと表記する場合もあります。これについてはこちらの記事、「安らかにお眠りください」のスペイン語訳|Q.D.E.P.ってなに?が参考になるかと思います。
葬式の弔辞などで「今は亡き祖母のマリアは」
decansar en paz「安らかに眠る」が出てきたので一応ご紹介しておきます。あまり使うことはないでしょうが、こういう表現も知っておいていいかと思います。
ミ アブエラ マリア, ケ エン パス デスカンセ, エラ
お葬式の弔辞(ちょうじ)やメッセージカードなどでよく用いられます。que en paz descanseを文の間に入れるとまた違ったニュアンスになり、少し洗練されたスペイン語になります。
念のため、下に使い方を載せておきます。こういう使い方もあるんだなぁ程度の理解で大丈夫です。
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Mi abuela María, que en paz descanse, era una persona muy amable, buena, cariñosa con todo el mundo, siempre nos esperaba con los brazos abiertos, la mesa llena de comida, siempre estaba preocupada por si pasábamos hambre.
今は亡き祖母マリアは、とても優しく善人で、すべての人に愛情深い人でした。いつも暖かく私たちを迎えてくれましたね。いつもお腹は空いていないかと心配してくれ、テーブルの上にたくさんのご馳走を用意してくれました。
La recuerdo siempre sonriente y alegre. Una pena que se haya ido, pero como a todos, algún día nos iremos.
あなたのいつもにこやかで陽気な姿を思い出します。あなたが旅立ってしまったことはとても残念ですが、いつの日かまたお会いしましょう。
Que descanse en Paz
Te queremos mucho
Familia Gómez
どうか安らかにお眠りください。
愛してるよ。
ゴメス家一同
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まとめ|スペイン語のお悔やみの言葉
今日出てきたお悔やみの言葉をまとめておきます。
- 「ご愁傷様です、とても残念です」
Lo siento mucho. - 「お悔やみ申し上げます」
Mis condolencias.
Mi más sentido pésame. - 「心よりお悔やみ申し上げます」
Mis (más) sinceras condolencias. - 「とても大切な人を亡くしました」
Es una pérdida enorme. - 「(彼・彼女は)きっと心穏やかですよ」
Seguro está en paz. - 「ご冥福をお祈りします、安らかにお眠りください」
Que descanse en paz. - 「今は亡き祖母のマリアは〜だった」
Mi abuela María, que en paz descanse, era...
この手の表現は日本語から考えるよりも、スペイン語の単語を意識して覚えた方がいいと思います。これらの表現を組み合わせて使うこともできるので、もしもの時のために自分なりのお悔やみの言葉を考えておくのもいいと思います。