こんにちは!ギド(@GuidoKoiSpanish)です。
この記事では、スペイン語単語Deberの見落としがちな意味「借りがある・恩に着る」についてご紹介します。
Deberの基本の意味「〜すべきである」
まずは、Deberの基本的な意味から確認しておきましょう。もう知ってるよ、という方はかる〜く読み流してください。
Deberは〈deber + 不定詞〉のパターンでよく用いられ、「〜すべきである(義務)」という意味です。否定形〈no deber + 動詞〉では「〜してはいけない(禁止)」という意味になります。
-Debes decirle perdón a ella.
君は彼女に謝まるべきだ。
-No deben hablar fuerte aquí.
あなた方はここで大声を出していけない。
直説法過去未来でニュアンスをマイルドに
ただし、Deberは義務や禁止のニュアンスが強すぎるので、その語調をマイルドにするために直説法過去未来の活用形が会話で使われやすいです。
tú
él/ella/usted
nosotros/nosotras
vosotros/vosotras
ellos/ellas/ustedes
deberías
debería
deberíamos
deberíais
deberían
-José debería consultar con sus padres.
ホセは両親と話すべきでしょう。
-No deberías fumar tanto.
そんなにタバコを吸っちゃだめだよ。
deber de 不定詞「〜に違いない、はずである」
もともとのニュアンスが強いので〈deber de 不定詞〉というパターンで「〜に違いない、〜はずである」という確信の推測を表すこともあります。会話ではdeを省略することも。
-Debe (de) llover mañana.
明日は雨が降るに違いない。
-Debe haber (de) la llave ahí.
鍵はそこにあるはずだよ。
Deberは英語のshould(〜すべき)に相当する単語なので、英語が得意な方は対応して覚えておくと理解しやすいと思います。
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3つの義務表現|Tener que, Deber, Hay que
Deberのもう一つの意味「借りがある・恩がある」
上の説明にある通り、基本は「〜すべきである」や「〜してはいけない(否定形)」で訳せますが、時々「借りがある・恩に着る」という意味で使われることがあります。お金の貸し借りの時や恩義を感じた時に用いられ、返さなきゃいけない何かを背負うイメージで理解するといいと思います。
お金の貸し借りのDeber
お金の貸し借りでは、こんな感じで使います。
テ デボ ...
〈金額〉を入れて使える便利な表現です。「私は君に〜の借金をする」という意味です。金額を借金として背負ってるイメージですね。もし、いくら借りてるか金額聞きたかったら、こんな感じ。
クアント テ デボ
お金の貸し借りはあまりしないに越したことはありませんが、トラブルを避けるためにもこういうことは明確に表現できるといいんじゃないかなぁと思います
ありがとう、じゃ1000円借りるね。
でも、前回のも忘れんな?
合計でいくらの借りがあるの?
今、3000円の貸しだな。
deudaは「借金、負債」という意味の女性名詞です。
恩義を感じた時のDeber
次は恩義を感じた時のフレーズです。
テ デボ ウナ
「一つ借りができた、恩に着るよ」という意味です。恩返ししなきゃという恩義を感じて、助けてくれた相手に深い感謝を示す表現です。相手への恩義を背負ってるイメージですね。
あと気になる文末ですが、una ayuda(助け)が省略されているので、うしろにunaが残っています。タイプミスではありません。笑 決まり文句みたいなもんなので、ほとんど省略した形で使います。
ノート貸してくれない?昨日授業に出なかったんだよね。
うん、全然いいよ。
まじありがとう。恩に着るよ
スペイン語のDeberには色んな意味が詰まってる!
お疲れ様でした。今日のまとめです。
- Deberの基本の意味は、「〜すべきだ、〜てはいけない(否定文)、〜に違いない」
- 「〜に借りがある、恩に着る」の意味も重要!
- お金の貸し借りで、Te debo〈金額〉「〜の借金がある」
- 恩義を感じて、Te debo una「一つ借りができた、恩に着るよ」
Deberは他にも名詞だと「義務」「課題・宿題」という意味もあります。いろんな意味があって大変かもしれませんが、焦らずのんびり一緒にスペイン語を楽しんでいきましょう!