こんにちは、ギド(@GuidoKoiSpanish)です。
スペイン語って早口で聞き取れない!もうちょっとゆっくり話して欲しい!そんな時に役立つスペイン語表現を今日はご紹介していきます。ぜひ最後までお付き合いくださいませ。
「ゆっくり話してください」のスペイン語訳は注意!
相手にゆっくり話してほしい時、「もっとゆっくり話してください」という日本語をスペイン語にしたくなりますよね。でも、注意してください。
「もっとゆっくり話してください」をそのままスペイン語にすると、Habla más despacio, por favor.(もっとゆっくり話してください)となります。
文としては間違いではないんですが、"Habla"は命令形なので、極端に言うと「もっとゆっくり話せ、コンニャロ」と少し生意気に聞こえてしまう可能性があります。
- Hablar「話す」
- más 形容詞・副詞「もっと〜」
- despacio「ゆっくりと」
- por favor「どうぞ、お願い」
por favorがあっても命令形
語尾に"por favor"がついてるから丁寧なのでは?と思うかもしれませんが、すでに文自体が命令形なので"por favor"をつけても命令形のニュアンスは耳に残ったままです。意図している丁寧な印象は期待しない方が いいでしょう。
もちろん言い方にもよりますが、"por favor"をつけたらなんでも丁寧になるとは思わない方がいいよ、とネイティブが以前教えてくれました。
Habla más despacio, por favorは間違いではないので、使いたいなら使ってもいいと思いますが、命令のニュアンスを含んでいることは理解して使った方が良さそうです。
ゆっくり話してほしい時のスペイン語
では、相手にゆっくり話して欲しい時は何て言えばいいんでしょうか?命令形を使わない言い方を見ていきましょう。¿Puedes hablar más despacio?
〈puedes 不定詞〉は「〜してくれる?(依頼)」という意味で、何かをお願いするときの定番表現。命令形でお願いするのではなく、相手に尋ねる感じでお願いすれば失礼な感じはしませんね。
Tú(君は)に対する言い方なので、友達や親しい間柄との会話で用いられます。
- ¿Puedes hablar más despacio, por favor?
¿Puede hablar más despacio?
より丁寧にお願いをする時は、〈¿Puede 不定詞?〉のパターンを使います。Usted(あなたは)に対する活用なので、年上や目上の方、あまり親しくない人にはこっちのフレーズが無難です。
Más despacio, por favor.
これはちょっとネイティブっぽい表現です。実際の会話では、こういうシンプルな言い方が好まれます。
これまでの言い方と比べると、カジュアルっぽいようなフォーマルっぽいような、その両方の間をいくようなニュートラルな言い方です。
動詞を使ってないので、何に対して「ゆっくり」とお願いしてるのか曖昧で、言うタイミングの見極めが大切になってきます。表情やジェスチャーも駆使して表現するといいかもしれませんね。でもまぁ、会話の流れで分かってくれると思います。(多分)
Un poco másをプラス
もう少し控えめなニュアンスにしたい場合は、un poco más「もう少し、もうちょっと」をつけましょう。
これも合わせて覚えておくとパーフェクトです。
まとめ|話すのが早いならはっきり意思表示すべし!
スペイン語って耳が慣れてないと早口でしゃべってるように聞こえますよね。特にチリのスペイン語はネイティブでも早すぎて聞き取れないらしいですよ。そんな時は今日出てきた表現でトーンダウンしてもらいましょう。
スペイン語圏では分かってないのに適当に話を聞いてると、「この人は私の話を聞いてないからもう話さなさくていいや」とまじで思われてしまいます。日本人の察してくださいオーラ全開で、ニコニコとその場をやり過ごす戦術は通用しません。笑
分からないときは分からない!ゆっくり話して欲しいときはゆっくり話して欲しい!はっきり強めに自分の意思を伝えることがスペイン語会話では重要です。