こんにちは、ギド(@GuidoKoiSpanish)です。
みなさんは最後に恋をしたのはいつですか?僕は五年ほど前に恋をして、それからご無沙汰です。甘酸っぱい恋ってよく言いますが、恋というものをうまく描写した表現ですよね。ときめきを感じたと思ったら、急に胸がキュンと苦しくなったりして。ずいぶん前のことなのに、あの感覚は忘れられません。
というわけで、今日はスペイン語の「恋」について、あとは初恋、両想い、片想いなどのスペイン語もご紹介していきます。
スペイン語で恋は"amor"
結論からいうと「恋」は、amor アモール「愛」という単語で表現することができます。日本語の感覚だと、恋と愛それぞれ別々のカテゴリーに感じるかもしれませんが、どちらもまとめてamorでオッケーです。
スペイン語のamor「愛」は、家族愛、兄弟愛、隣人愛といったさまざまな愛の形の総称みたいなもので、その中に「恋」も含まれるイメージです。
日本語学者の飯間浩明さんによると、日本語の「恋」とは、付き合いたい・振り向いて欲しいという満たされない気持ちが中心にあって、それが満たされると「愛」になる、とおっしゃっています。言い換えると僕たち日本人は、恋の次のステージに愛があると捉えているんですね。スペイン語の捉え方と少し違っていて興味深いインタビュー記事でした。(恋と愛はどう違うのですか?)
以下は、いろんなタイプの恋に関するスペイン語です。遠距離恋愛・国際恋愛は特に会話で使えると思います。
- amor desgraciado「実らない恋」
- amor efímero「はかない恋」
- amor pasajero「かりそめの恋」
- amor fugaz「短命な恋」
- amor apasionado「情熱的な恋」
- amor a distancia「遠距離恋愛」
- amor internacinal「国際恋愛」
- amor interracial「国際恋愛」
密かな恋のニュアンス romance
「恋」をamor以外で表したい場合は、romanceロマンセ「ロマンス、つかの間の恋」という選択肢もあります。あっ、でもニュアンスは違います。
romanceは密かな恋、場合によっては不貞・不実な恋というニュアンスです。amorの持つ誠実な感じとは違いますが、ボキャブラリーとして頭の隅っこにいれておいてもいいかと思います。
- Cuando fui a España, tuve un romance con un español.
スペインに行ったとき、あるスペイン人男性とのロマンスがあった。 - Él está teniendo un romance con su empleada.
彼は従業員と関係を持っている。 - El romance nos vuelve ciego.
恋というものは人を盲目にさせる。
スペイン語で「初恋」
恋という単語がわかったら、「初恋」という言い方も気になりますよね。
スペイン語で「初恋」はprimer amor プリメル アモールと言います。直訳すると〈初めての恋、1番目の恋〉という意味。
形容詞primero(初めての、第一の)は男性名詞の前にくると語尾が消失してprimerになります。
- Mi primer amor fue ella.
私の初恋は彼女だった。 - Yo tuve mi primer amor cuando tenía 10 años.
私の初恋は10歳の時だった。 - Mi primer amor se murió.
私の初恋は終わった。
スペイン語で「両想い、片想い」
学生時代は両想いで一日中ウキウキしたり、片想いで甘酸っぱい気持ちになったり、友人宅を溜まり場して恋愛トークでよく盛り上がったものです。(あー学生に戻りたい・・)
さて、スペイン語で「両想い」「片想い」は何というんでしょうか?ピッタリな言葉があるわけではないですが、似たような言い方はあります。
「通じている愛・通じていない愛」という言い方で、amor correspondido、amor no correspondidoと表現することができます。correspondidoは「対応した、合致した」という意味です。
- Tú eres mi amor correspondido.
君と僕の愛は通じ合ってる。 - Si ella es tu amor correspondido, cásate!
もし彼女と互いに想い合ってるなら、結婚しなよ。 - Flor es mi amor no correspondido.
フロールに片想いしている。 - Amo a Yuko pero es un amor no correspondido.
僕はユウコを愛してるけど、この恋は一方通行だ。
estar enamoradoを使った方が自然
両方想いについてですが、ネイティブだったらこういう言い方もするでしょう。こっちの方がしっくりきます。
- Nosotros estamos enamorados.
私たちは両想いです。 - Guillermo y Flor están enamorados.
ギジェルモとフロールは両想いです。
estar enamoradoで「恋をしている」という意味で、複数形で使えば両想いな感じを表現できます。この表現はよく使うので、次で少し詳しくみていきます。
スペイン語で「〜恋している」
「〈人〉に恋している」と言いたいときは、estar enamorado de ...を使います。恋愛トークに不可欠な熟語です。
- Entre nosotros estoy enamorado de la vecina.
ここだけの話、お隣さんに恋してるんだ。 - Rosa está enamorada de su jefe.
ローサは上司に恋をしてる。
物や事柄に対しても用いることができますよ。
- Estamos enamorados de su voz al cantar.
僕らは彼女の歌声に夢中だ。 - Los estudiantes de intercambio están enamorados de la cultura japonesa.
留学生たちは日本文化が大好きだ。
うしろにおく前置詞は間違いやすいので気をつけましょう。うしろにおく前置詞はdeです。あとは、主語に合わせてenamoradoの性・数を変化させるのも忘れないようにしてください。
まとめ|スペイン語の「恋」とその他の表現
覚えておきたい今日のポイントはこちら。
- 「恋・愛」amor
愛の中に恋を含むイメージ - 「ロマンス・束の間の恋」romance
- 「初恋」primer amor
- 「両想い(通じている愛)」
amor correspondido - 「片想い(通じていない愛)」
amor no correspondido - 「〈人や物〉に恋している」
estar enamorado de ...
これで恋に関するスペイン語は完璧ですね。今現在、恋をしている皆さんの恋が実を結びますように!