「下ネタ」はスペイン語で緑色!?(スパニッシュジョークあり)

2020/08/22 ▶︎

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スペイン語「下ネタ」

こんにちは、ギド(@GuidoKoiSpanish)です。
みなさん、コモエスタン??

いきなりですが、スペイン語で「下ネタ」ってなんていうんでしょうか?辞書で調べても載ってないんですよね。こういう単語こそ言えるようになって一人前!というわけで、今日は「下ネタ」という単語についてご紹介します。あと、みなさんの大好きなスペイン語の下ネタもあるのでチェックしてね。うふ♪

そもそも日本語の「下ネタ」とは?

スペイン語に訳しにくい日本語は語源を探るのが基本!というわけでまずは、日本語の「下ネタ」の定義をみていきましょう。

知識の倉庫Wikipediaによると、日本語の「下ネタ」の定義は以下の通りです。

下ネタ(しもネタ)は、笑いを誘う排泄・性的な話題のこと。現在ではもっぱら艶笑話について用いられ、必ずしも笑いを伴わない猥談や露骨に性的な話(エロネタ、エッチネタ)を指すこともある。"下"は人間の「下半身」と「下品」のダブル・ミーニング。"ネタ"は「(話の)タネ」を意味する。

つまり、下ネタとは、笑いを誘うエロい話、あるいは、笑いはないけどエロい話題全般を指すようです。この辺りのニュアンスに近いスペイン語を探してみました。

てか、下ネタの"下"は、「下半身」と「下品」のダブルミーニングだったんですね。おもろ。

笑いを誘う下ネタ"Chiste verde"

笑いのあるエロい話というニュアンスでの「下ネタ」ならば、スペイン語で"Chiste verdeチステ ベルデ"と言います。直訳すると、「緑色のジョーク」です。

日本語ではピンクがエッチで卑猥なイメージですが、スペイン語では緑色が性的なものを連想させるエロカラーになっています。そう、エログリーンです。これって日本人の感覚にはありませんよね。文化の違いで色彩に対する認識が異なるってのは興味深しです。

スペイン語ではどうして緑色がエロになるか気になるところですが、その前に笑える下ネタ"Chiste verde"をご紹介したいと思います。

これぞ、Chiste verde (緑色のジョーク)!

スペイン語でいうChiste verdeチステ ベルデとはこのようなものです。

-Mamá, estoy embarazada..
-¡Ay, hija! ¿Pero dónde tenías la cabeza?
-Entre el volante y el equipo de musíca.

-ママ、私妊娠してるの・・
-ちょっとあなた!何を考えてるの?
-車のハンドルとオーディオスピーカーの間よ。

母親は、¿Dónde tenías la cabeza?を「一体なにを考えてるの!」という呆れと怒りで言い放ったつもりでしたが、娘はそれを直訳通りの質問「どこに頭があったのか?」と受け取ったため、「車のハンドルとオーディオスピーカーの間」と行為中の頭の位置を答えてしまった、というスパニッシュジョークです。

¿Dónde tenías la cabeza?が「一体何を考えてるの?」と「頭はどこにあったの?」のダブルミーニングになっているという、お腹を抱えて笑い転げるほど絶妙なエロジョークになっています。

えっとぉ・・、笑えました?笑えたか笑えなかったかはさておき、Chiste verdeの雰囲気がつかめたんではないでしょうか。

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エロい話題全般を指す「下ネタ」

Chiste verdeは下ネタというより、下ジョークというニュアンスに近いんですよね。スタンドアップコメディのアメリカンジョークをイメージしてもらえたら分かりやすいと思います。あーいう系のジョークです。

もし、エロい話題全般というニュアンスでの「下ネタ」だと、スペイン語にすると、"El tema sexualエル テマ セクスアル"や"El tema obscenoエル テマ オブスセノ"という言い方をします。


  • el tema sexual 性的な話題
  • el tema obsceno 卑猥な話題

ダイレクトにそのままスペイン語にしちゃうんですね。例えば、日常会話ではこんな感じでつかいます。


  • Le encanta el tema sexual.
    彼は下ネタ(性的な話題)が好きだ。
  • El me habla del tema obsceno siempre.
    彼はいつも下ネタ(卑猥な話題)を話してくる。

Chiste verdeはあくまでもエロジョークなので、エロい話題というニュアンスだったら、上の2つの言い方が適切です。

Verde(緑)が性的なイメージの理由

どうしてスペイン語ではVerdeベルデ(緑)が性的なイメージなんだろう・・そう疑問に思いませんでしたか?

スペイン語圏はカトリック教(Católicoカトリコ)が多数を占めていることもあり、言語もその影響を受けています。そのカトリックでは性欲は罪とされており、吐き気をもよおすような気持ち悪いものだとされています。つまり、性欲(エロ)→吐き気→ゲロ→緑色というイメージから、「性的で卑猥なもの=緑(Verde)」という認識になったとされています。ゲロ色だったんですね・・。

では、日本はどうでしょうか?日本ではどうしてピンクがエロカラーなんでしょうか?

日本人にとってピンクはなぜエロい?

どうして日本ではピンクが性的なイメージと結びついたかというと、もともと桃色は赤らんだ肌をあらわす色だったのですが、そのイメージが、行為後の女性の紅潮した肌を連想させたからだと言われています。桃の色づき、紅潮した肌、桃色、ピンク・・・エロエロ!!!!!!みたいな感じだったのでしょう。昔の人の性欲はすごかったのかもしれません。

また、色だけでなく、くぼんだ形状や果汁たっぷりの桃自体も性的なイメージを連想させ、実際、桃は女性器を表す隠語として用いられていたということも背景にあります。

こうやってみてみると、桃って日本の性文化に欠かせない存在だったんですね!これからはもっと感謝しながら桃缶をいただきたいと思います。

でも、言語って本当におもしろいですよね!言語を学ぶと、その国の文化や風習を知ることができると言われる理由が改めてよく分かると思います。これだから言語オタクはやめられませぬ。

まとめ|スペイン語で「下ネタ」

というわけで、スペイン語の「下ネタ」について見てきましたが、いかがでしたか?今日のポイントをまとめておきます。

  • スペイン語で「下ネタ」は、
    Chiste verdeチステベルデという
  • しかし、Chiste verdeはエロジョークに近いので、エロい話題全般を指すなら、
    El tema sexual /obscenoという
  • 性欲をネガティブにとらえるカトリックの影響で、"性欲→吐き気→ゲロ→緑色"のイメージから、Verdeがエロを表すようになった
  • 日本におけるピンクのエロイメージは桃の特徴と女性の紅潮した肌がリンクしたため

スペイン語のことから日本語のことまで、ちょっと賢くなれました。知らない人が大半だと思うのでぜひ雑学自慢してくださいね♪

最後までお読みいただき、ムーチャスグラシアス♪

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