こんにちは、ギド(@GuidoKoiSpanish)です。
みなさん、コモエスタン?
今日はスペイン語で「暑い・寒い」といえるようになりましょう。スペイン語に訳すときはちょっとしたコツが必要です。
暑い・寒いのは気温か?体温か?
「暑い・寒い」をスペイン語にするときに大切なポイントは、
気温のことなのか?
体温のことなのか?
ということです。
たとえば、英語だとIt’s hot.イッツ ホット、It’s cold.イッツ コールドで、気温が暑い・寒いのか、体温が暑い・寒いのか表現できます。
しかしスペイン語の場合、ひとことで「暑い・寒い」といっても、気温か体温で動詞が異なります。動詞の意味を考えればとっても簡単なので、ニュアンスも含めてみていきましょう。
「(気温が)暑い・寒い」は動詞Hacerを使うべし!
「(気温が)暑い・寒いです」
Hace calor. アセ カロール
Hace frío. アセ フリオ
Hacerアセールは「作る、する」、Calorカロールは「暑さ」、Fríoフリオは「寒さ」という意味。
気温が暑い・寒いと言いたい場合、スペイン語では「暑さ・寒さを作る」という特徴的な言い方をします。
そして動詞は必ず三人称単数Haceで活用させます。その理由は次で説明します。
神様が暑さ、寒さを作るからHacer
「暑さ・寒さを作る」という直訳はおもしろいですよね。誰が暑さや寒さを"作る"かというと、主語は「神様」です。唯一無二の神様が気温を作るというのが本来のニュアンス。神様が天気や気温を作るので、Hacerの活用が必ず三人称単数El(彼は)で活用します。
このように本来の意味を考えると、どうして気温が暑い・寒いは動詞Hacerを使うのかがわかります。何気ない基本表現ですが、実は宗教観によって生み出された奥深い表現、それがHace calorとHace fríoなのです。
「(体温が)暑い・寒い」は動詞Tenerを使うべし!
「(体温が)暑い・寒い」
Tengo calor.テンゴカロール
Tengo frío.テンゴフリオ
体温が暑い・寒いは、動詞Tenerテネール「持つ、持っている」を使います。直訳すると「私は暑さ・寒さを持っている」となります。暑いと感じているのは誰なのか、その体温を持っている主語によって動詞を活用させる必要があります。
- Tengo calor.
(私は)暑いです - ¿Tienes calor?
(君は)暑いの? - Tiene calor.
(彼は・彼女は・あなたは)暑いんだよ - Tenemos frío.
(私たちは)寒いです - ¿Tenéis frío?
(君たちは)寒いの? - Tienen frío.
(彼らが・彼女らが・あなた方が)寒いんだよ
動詞Tenerはよく出てくる基本単語なので一緒に活用も確認しておきましょう。
暑さ・寒さのレベル上げる
Hace calor/frío, Tengo calor/fríoを応用させて、暑さ・寒さのレベルを上げてみましょう。よくある誤用ポイントもあるので、注意してください。
誤用注意「とても暑いです、とても寒いです」
- Hace mucho calor/frío.
- Tengo mucho calor/frío.
形容詞Muchoムーチョは「たくさんの」という意味。よくある間違いとして、副詞Muy「とても」をつかった誤用がよくあります。日本語に引っ張られるとたいてい間違います。
Calor(暑さ)とFrío(寒さ)はあくまでも名詞なので、副詞で修飾できません。名詞を修飾できるのは形容詞です。Hace muy calor/fríoだったり、Tengo muy calor/fríoは間違いなので注意しましょう。
「かなり暑いです、かなり寒いです」
- Hace bastante calor/frío.
- Tengo bastante calor/frío.
形容詞Bastanteバスタンテは「かなりの、相当の、十分な」という意味です。Muyよりも程度のレベルが上です。
「暑すぎる、寒すぎる」
- Hace demasiado calor/frío.
- Tengo demasiado calor/frío.
形容詞Demasiadoデマシィアードは「過度の、必要以上の」という意味。近年の真夏の猛暑なんかはまさに、Hace demasiado calorですよね。熱中症に気をつけて!
誤用注意「ちょっと暑いです、ちょっと寒いです」
- Hace un poco de calor/frío.
- Tengo un poco de calor/frío.
Un poco de 名詞ウン ポコ デ...は「少しの〜」という意味です。ついつい、Hace calor un pocoやTengo frío un pocoと言ってしまいがちですが、文法的に誤用なので注意しましょう。
スペイン語では「少しの暑さ・寒さを作る」「少しの暑さ・寒さを持っている」という言い方で、"ちょっと"のニュアンスを表現します。
まとめ|スペイン語で「暑い・寒い」
スペイン語で「暑い・寒い」の言い方を見てきました。ちょっとクセがありましたね。でも大切なポイントはたったの2点。
ひとつは、気温が暑い・寒いときは、Hacer(作る、する)をつかい、体温が暑い・寒いときは、Tener(持っている)を使うということ。この使い分けはしっかりマスターしておきましょう。
ふたつめは、CalorとFríoはあくまでも名詞だということ。文章を組み立てる際の誤用に気をつけてください。
最後までお読みいただき、グラシアス!
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