【スペイン語】SerとEstarの違いをチェック!

2020/07/07 ▶︎

Estar Ser 基本 文法

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こんにちは、ギドです。
みなさん、お元気ですか?

今日は【Ser動詞】と【Estar動詞】の違いをご紹介します!

SerとEstarは、英語のBe動詞とも呼ばれており、スペイン語文法において大切な文法事項となっています。しっかりマスターしてどんどんスペイン語のレベルを底上げしていきましょう♪

Ser, Estarの動詞活用

ser, estar

まずは活用を確認しておきましょう。完璧に覚えていなくてもスペイン語を勉強していく中で何度も何度も出てくるので、自然に覚えていくとは思います。

でもまぁ、現在形の活用に関しては一気に覚えてしまった方が効率いいかなと個人的には思います。

【Ser】直説法現在
 Yo     soy      Nosotros
 Nosotras 
   somos   
 Tú          eres  Vosotros
 Vosotras
     sois
 Él 
 Ella
 Usted
      es Ellos
 Ellas
 Ustedes 
     son

【Estar】直説法現在
 Yo
    estoy    Nosotros 
 Nosotras
  estamos  
 Tú    estás Vosotros
 Vosotras
    estáis
 Él
 Ella
 Usted
     está Ellos
 Ellas
 Ustedes 
    están

Ser, Estarの違いとは?

SerもEstarは英語のBe動詞に相当します。日本語に訳すときは「〜です」と訳します。どちらも「〜です」という意味なら、違いは何なのでしょうか?

※Estarについては「いる、ある」という“所在”の意味もありますが、ここでは割愛します。

Serは性質、Estarは状態

結論からいうと、SerとEstarの違いは以下のとおりです。ここ、ポイントです。

  • Serは主語の永続的・本来的な性質
  • Estarは主語の一時的な状態

このルールがわかっていれば、しめたものです。お茶の子さいさいです。簡単な会話を使って確認してみましょう♪

「彼はかっこいいです」の場合

「彼はかっこいいです」という場合は、SerとEstarどちらを使うと思いますか?

会話内の(   )に入るのは、永続的・本来的な性質を表すSerでしょうか?それとも、一時的な状態を表すEstarでしょうか?

カルロスって知ってる?
Lo conoces a Calros?
うん、あいつイケメンだよな。俺みたいに。
Sí. Él (        ) guapo como yo.
え、なんつった?
¿Cómo?

答えは簡単。今日はかっこいいけど、明日はかっこよくないというように、かっこよさが一時的に変化するのはちょっと不自然ですよね。

かっこいいのが彼そのものであって、彼がイケメンなのは彼の元々の性質だと解釈できます。

よって、ここでは永続化・本来的な性質を表すSerを使うのがふさわしいと言えます。

Él(彼は)は三人称単数なので、動詞を活用させてesがカッコ内にきます。(→Él es guapo como yo.)

「このピザは美味しいです」の場合

「このピザは美味しいです」という場合はどうでしょうか。

永続的・本来的な性質のSerでしょうか?一時的な状態のEstarでしょうか?カッコ内にはどちらの動詞がくると思いますか?

俺が作ったんだぜ。
Yo la hice.
このピザ、すごく美味いよ。本当にお前が作ったのか?
Esta pizza (        ) muy deliciosa. ¿De verdad la hiciste tú?

もうおわかりですね。美味しいというのは、目の前にあるピザの一時的な状態についての感想と解釈できます。時間が経って冷めてしまえば、チーズや生地が固くなって美味しくない状態になるかもしれないし、Esta pizz(このピザ)の永続的性質ってそもそも意味不明です。

よって、一時的な状態を表すEstarを使うのが自然となります。

Esta pizzaは三人称単数です。動詞を活用させてestáをカッコ内に入れます。(→Esta pizza está muy deliciosa.)

自己紹介やあいさつ表現にもSerとEstar

どうですか?SerとEstarの違いがつかめましたか?一度感覚が分かればとても簡単に使い分けができますよね。

実はみなさんはすでにスペイン語の最初に学ぶ基本表現の中で使い分けてるんですよ。

自己紹介するときのSer

例えば自己紹介をする時、Soy Guido.(私はギドです)と言いますが、これは永続的・本来的な性質を指すのでSerが使われています。

私の名前はGuidoであって、次の瞬間からAntonio Banderas(アントニオ・バンデラス)とかPenélope Cruz(ペネロペ・クルス)に名前が変わるなんてことはありません。そりゃ、アントニオバンデラスみたいにかっこよくなりたい願望はありますが、無理ですよね。

相手の様子を尋ねるときのEstar

また、¿Cómo estás?(元気?)というあいさつ表現を序盤に習ったと思いますが、直訳すると「君はどうですか?」となります。これは、Túについての一時的な状態がどうなのかを尋ねた表現なのでEstarが使われています。

注意。SerとEstarは使い分けないとこうなる!

僕がスペイン語を勉強してて、「なるほど、SerとEstarは使い分けないとこういう違いになるのね」とすごく納得した例文を最後にシェアしたいと思います。「彼女はセクシーです」と表現したい場合、SerをつかってもEstarをつかっても文法的には間違いではありません。どちらも「です」と訳すことができますよね。

「彼女はセクシーです」
◯ Ella es sexy.
◯ Ella está sexy.
→どっちも可

同じような内容でもSerとEstarの使い分けで表現のニュアンスがだいぶ異なるのを感じでみてください。ちなみに、セクシーは外来語としてSexyセクシーと日常会話で用いられます。

【Ser】Ella es sexy.の場合

まず、Ella es sexy.をみていきましょう。

Serは主語の永続的・本来的な性質を表すので、彼女はセクシーであるという彼女のもともと持っている魅力を表しています。彼女はセクシーだ、それが彼女だ、というニュアンスです。

【Estar】Ella está sexy.の場合

次に、Ella está sexy.をみてみます。

Estarは主語の一時的な状態を表すので、彼女の今の状態にフォーカスが向かいます。

この言い方だと、どこか道端やクラブ・バーなどで、男性が女性を見て、おいおいあの子セクシーだなと彼女の表面的な状態を表すニュアンスになってしまいます。

SerとEstarは日頃からチェックしよう

以上のように、似たような文でも本来の性質にフォーカスするか一時的な状態にフォーカスするのか、つまり、SerとEstarで伝わるニュアンスが異なってくるということを知っておきましょう。日本語にはない概念なので、SerとEstarをみたら日頃からニュアンスを感覚的につかむ癖をつけておくといいと思います。

まとめ|SerとEstarの違い

SerとEstarのニュアンスの違いを見てきましたが、いかがでしたか?いくつかの例で見てきましたが、結局は今日の大切なポイントはこれだけです。

  • Serは主語の永続的・本来的な性質
  • Estar 主語の一時的な状態

このルールさえ知っていれば、バッチリです。多少間違ってもネイティブは理解してくれるので、誤用を恐れずいろんな文を作ってスペイン語を楽しんでいきましょう!

あっ、そうそう。


監督ペドロ・アルモドバル、主演アントニオ・バンデラス、これ観てみたい。スペイン語なので勉強にもなると思いますよ♪映画好きな方はペドロ・アルモドバル監督作品はおすすめです。

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最後までお読みいただき、グラシア!

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