マスクをつける習慣のなかったアルゼンチンですが、コロナが流行ってみんなマスクをつけるようになりました。それまでは、マスク着用=重病患者みたいなイメージだったようです。
さて、コロナ感染予防に欠かせないマスクですが、マスクってスペイン語で何ていうかご存知ですか?今日は「マスク」という単語を見ていきましょう!
スペイン語で「マスク」は4パターンも!
実はスペイン語で「マスク」は4パターンあります。
- Mascarilla
- Barbijo
- Cubreboca
- Tapaboca
しかもですね、これらは国や地域によって、使われる単語が変わってきます。でも、ご安心を!どれを使っても言いたいことが伝わらないわけではないので、一個覚えていれば対応できます。あとは、頭の片隅にでもストックしておいてください。
① Mascarilla
Mascarillaは辞書にも載ってる一般的な言い方です。メキシコやスペインではこの単語をよく耳にするらしいです。Mascarillaがよく辞書にも載ってるし、基本として覚えておけばいいんじゃないでしょうか。
Mascarillaは、Máscara(仮面)と接尾辞-illo, -illa(小さな)が組み合わさってできた単語です。マスクって小さめの仮面にも見えなくもないし、なるほどってかんじでの語の成り立ちですよね。マスカリージャって音の響きもかわいいですね。
↓やばす。これから日本は夏だし、みなさんマスク焼けにお気をつけください。
Me he quedado dormido al sol con la mascarilla puesta y bueno esto ha pasado... pic.twitter.com/H2C9jtTRAx
— ̶n̶o̶t̶ ̶r̶e̶a̶l̶ (@jesusarauzo) June 13, 2020
Me he quedado dormido al sol con la mascarilla puesta y bueno esto ha pasado...
「マスクつけっぱで日向で寝てたら、こんなんなっちゃった」
② Barbijo
これは多分辞書に載ってないと思うんですが、アルゼンチンではBarbijoって言い方が一般的です。南米だとこっちが使われるのかなとか思ったりしてます。Mascarillaって言っても伝わりますが、はいはいBarbijoのことね、ってかんじで言い直されます。
Barbijoは僕の好きな語の成り立ちで、Barba(あごヒゲ)と接尾辞-ijo, -ija(小さい)が組み合わさってるんですよね。あごヒゲをマスクに例えるのがスペイン語らしいなぁって思います。スペイン語圏ってヒゲはやしてる人が多いし。Barbaは頬や顎周辺のヒゲのことを指すので確かにマスクに見えなくもないですね。
↓この女性はアルゼンチンで有名なキャスターです。アルゼンチンの安藤優子です。
Viviana, te estás poniendo mal el barbijo. pic.twitter.com/M3as6E7xEY
— Fernando Casullo (@FernandoCasullo) June 13, 2020
Viviana, te estás poniendo mal el barbijo.
「ヴィヴィアナ、マスクつけ間違ってるよ」
③ Cubreboca
Cubrebocaは、Cubrir(〜を覆う)とBoca(口)で口を覆い隠すとなるので「マスク」という意味になります。ただ厳密いうと、マスク限定というわけではなくて、口を覆い隠すもの全般、例えば状況によっては布やハンカチもCubrebocaにあてはまります。
④ Tapaboca
Tapar(〜をふさぐ)+Boca(口)なので口をふさぐものというのが直訳ですね。単語の成り立ち的にはCubrebocaと同じです。こちらもマスク限定というより、口をふさぐもの一般を指すので、布だったりハンカチを指していう場合もあります。 まぁ基本的に「マスク」を指します。
まとめ|スペイン語で「マスク」
日本語だとマスクは一つの単語でいいんですが、スペイン語だ4つも言い方があるんですよね。これは国や地域によってどれがよく使われるとかあるので、知識としてとりあえず知っておくといいかなと思います。
アルゼンチンでは、
① Barbijo
② Cubreboca
③ Tapaboca
④ Mascarilla
神経質に覚えなくても、どの単語でもわかってもらえるので、とりあえず一個覚えて、あとは相手の使う単語に合わせて運用すれば良いかと思います。