【アルゼンチン流】友だちへの呼びかけスペイン語スラング ４選

こんにちは。アルゼンチン在住のギドです。せっかくアルゼンチンにいるので、今回はアルゼンチンのスペイン語スラングを４つご紹介したいと思います。アルゼンチンでよく耳にする友だちを呼ぶときの代表的なスラングです。日本語だと、「おい、ねぇ、お前」みたいな感覚で使われます。

アルゼンチンの定番スラング「Che チェ！」

アルゼンチン流スラングと言えばまずこれは欠かせません。これで呼びかけている人をみたら、その人は１００%アルゼンチン人と言っても過言ではありません。

Cheチェの語源ですが、ペルーの先住民族であるケチュア人が使っていた仲間に呼びかけるときの"Che"「おい、ねぇ」がそのままアルゼンチンに流れてきたという言語流入説。アルゼンチンとチリ周辺の先住民族マプーチェ人（Mapuche）を意味した単語"Che"が広く呼びかけにも使われるようになったという言語変化説の２つがあります。まだ研究段階ではっきりとしたことはわかっていないようですが、いずれにせよアルゼンチン特有の呼びかけ表現であるというのは確かです。

アルゼンチン方言のCheがあだ名になったチェ・ゲバラ

現地で知ったアルゼンチンスラング「Boludo ボルード！」

アルゼンチンに来て初めて学んだスラングがこれです。すべての世代の人たちが口にするスラングです。


Boludoはスペイン語のBolaボラ「ボール、玉」と、大きいものを表すラテン語の接尾辞-utusウトゥスが組み合わさってできた言葉で、男性のアレを指しています。２つあるアレです。大きな玉を股からぶら下げている姿がマヌケっぽいことから、「バカ、マヌケ、おバカさん」というような意味になります。こんな意味なので、信頼関係がないのにBoludoで呼びかけてしまうのはなかなかの無礼者です。

玉２つのない女性に対しても使われることがあって、その場合はBoludaボルーダと語尾が変化します。卑猥というよりも品のないスラングなんですが、女性同士でも女子校のノリで呼び合うことがあってびっくりすることがたまにあります。

友だちを呼ぶとき以外にも、自分や相手がちょっとドジったときに¡Qué boludo!ケ ボルード「なんてマヌケなんだ」と自分自身に対して言っているのをよく耳にします。すっごいアルゼンチン人っぽい言い方です。

イケメンを意味するアルゼンチンスラング「Facha ファチャ！」

これは友達が僕を呼ぶ時によく使うスラングです。ちょっとクールに見せることができるイケてる若者言葉という感じですかね。年配の人はほとんど使いません。


Fachaはもともと「容姿、不格好、ブサイクな人」というネガティブ寄りの意味なのですが、アルゼンチンでは「イケてる人、かっこいい人」という断然ポジティブないい意味で用いられます。どうしてアルゼンチンでは「イケてる人、かっこい人」というポジティブな意味で用いられるかというと、見た目がイケてる人を指すFacheroファチェーロという単語がアルゼンチンにはあるので、そこからいい意味のFachaが生まれたようです。

最後にもう一度言いますが、これは友達が僕を呼ぶ時に使います。所詮はただの呼びかけなので深い意味はありませんが、イケメン君と呼ばれているようでさすがに悪い気はしません。笑

下品で過激なコルドバ限定スラング「Culiau クリアウ！」

これはアルゼンチンの第二の都市コルドバ限定スラングです。なかなか下品な言葉なんですが、彼らってこういうセクシャルなスラングが大好物です。


ちょっと過激なので詳細にお伝えすることはできませんが、お尻・肛門（Culo）にアレを入れる人を指すCuliadoクリアードが訛ってCuliauクリアウとなったようです。お尻にアレを入れるので男性に対して使われる言葉で、日本語だとヤリなんとかっていうニュアンスに近いんだと思います。意味が意味なので一般的に女性が使うことはありません。

使ってる本人はこれで友達を呼ぶとクールな感じがして、イケイケなヤンチャ系男子に見えると思っているようですが、周りからしたらなんて下品な子と思われているそうです。信頼関係のあるなし以前に、下品すぎるので使わない方がいいと思います。

今日のまとめ｜友だちを呼ぶ時のアルゼンチン流スラング

アルゼンチンのスラングいかがでしたか？

の４つをご紹介しました。Cheは普通に使われているアルゼンチン方言なので信頼関係があれば気軽に使えますが、Boludo・Facha・Culiauのこの３つはあまり品を感じさせないスラングなので気をつけてください。特にCuliauは本当に要注意です。品位を疑われるレベルです。