その前にちょこっと日本語の「サボる」について簡単にご紹介しますね。豆知識としてお楽しみください。
日本語「サボる」はフランス語が語源!
日本語で「サボる」とは、なまける・怠る・ズル休みをするという意味で使われますが、実はフランス語が語源の外来語って知っていましたか?
フランス語の「sabotage(サボタージュ)」の頭をとって、それを動詞化したものが「サボる」です。他に外国語を動詞化したものに、メモる・ミスる・トラブる、ディスるとかいろいろありますよね。もともとは若者が作った若者ことばでしたが、それが言語として便利だったので、広く受け入れられて日本語の一部になったのが「サボる」の成り立ちです。
サボタージュとは、フランス語で「わざと仕事で使う機械を壊したり、仕事遅らせたり、経営者に損害を与えて問題を解決しようとする労働争議の戦術」を意味します。木靴のことをフランス語で「sabot(サボ)」というんですが、その労働者たちが木靴sabotを使って機械を壊したことが語源だそうです。
フランスの木靴 Sabot (サボ) |
faltarとfumarseで「サボる」を表現
ではさっそく、スペイン語で「サボる」は何というかチェックしていきましょう。今日のポイントはfaltarとfumarseです。それぞれの例文を見ていきましょう。
① faltar a ....「〜をサボる」
Vamos a faltar a su clase.
授業サボっちまおうぜ。
Dicen que él faltó al trabajo hoy.
あいつ今日仕事サボったらしいぜ。
動詞faltarは「サボる、すっぽかす、不足している」という意味です。faltar a .... で「〜をサボる、すっぽかす」と使います。前置詞aを忘れないように気をつけてくださいね。授業や仕事の他にも次のように使えますよ。
Mi novia faltó a la cita de hoy.
恋人が今日のデートをすっぽかした。
No faltes a la fiesta de mi cumpleaños.
私の誕生日パーティーに必ず来てね。
② fumarse ....「〜をサボる」
Me fumo la clase de hoy.
今日の授業サボるわ。
Seguro que se fuma la reunión de hoy.
きっとあいつ今日の集まりサボるぜ。
再帰動詞fumarseで「〜をサボる」という意味です。fumarse .... で「〜をサボる」と使います。主にメキシコとスペインで用いられる口語表現で、僕の住んでいるアルゼンチンではこの意味で使われていません。
きっとあいつ今日の集まりサボるぜ。
再帰動詞fumarseで「〜をサボる」という意味です。fumarse .... で「〜をサボる」と使います。主にメキシコとスペインで用いられる口語表現で、僕の住んでいるアルゼンチンではこの意味で使われていません。
ネイティブに質問!なぜfumarseが「サボる」なのか?
fumarというと「タバコを吸う」という意味ですが、なぜ再帰動詞fumarseが使われるのかをネイティブに聞いてみました。
スペイン語のfumarはもともと、ラテン語の「煙る」という単語から派生しました。ここから再帰動詞fumarseで、自身が煙のようにいなくなってしまうイメージで「〜をサボる」という意味が生まれたそうです。煙のように授業や仕事から消えてしまうということですね。暗記手助けになったでしょうか?
ちなみに、「香水」という意味の単語perfumeもラテン語の「煙る」という単語が元になって生まれた言葉のようですよ。だからper-fumeなんですね。言語っておもしろいですねよ!
本日の重要ポイントはここ!
- 「〜をサボる」と表現したい場合は2パターン!faltar a .... とfumarse .... を覚えておこう。
- fumarse .... は主にメキシコ、スペインで用いられる。他のスペイン語圏では用いられない場合がある。
以上、スペイン語「(仕事・授業)をサボる」/faltarとfumarseでズル休み表現をご紹介しました!スペイン語の勉強はサボらないようにしましょうね!
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